
外壁塗装を自分で行う際、塗装の寿命と仕上がりの美しさを左右する重要な要素が2つあります。
それが「下塗り」と「上塗り」です。
この2つの工程の違いや役割を理解することが、効果的な外壁塗装の秘訣となるでしょう。
本記事では、下塗りと上塗りの基本から、正しい塗装方法までを丁寧に解説します。
自宅の外壁を長期的に保護し、美しく仕上げるための知識を身につけましょう。
⚫️下塗りと上塗りの基本:違いは何か⚫️
下塗りと上塗りは、塗装工程において違う役割を担っています。
以下では、それぞれの目的と効果を詳しく見ていきます。
1.下塗りの主な目的
・塗膜の形成と強化:下塗りは厚い塗膜を作り、上塗り塗料の固着を強化します。
特に白色の下塗り塗料は、外壁に肉厚に塗られ、強い塗膜を作ります。
・吸水性と劣化への対処:外壁の劣化や吸水性が高い素材の場合、下塗りで壁材を固め、上塗り塗料の無駄な吸収を防ぎます。
・上塗り塗料との橋渡し:外壁の種類によっては、上塗り塗料がうまく固着しないことがあります。
下塗りは、上塗り塗料と壁材を密着させる接着剤のような役割も担っています。
2.上塗りの主な目的
・美観と防水性の向上:上塗りは、建物の美観を高めると同時に、防水性能を向上させます。
これにより、建物の基礎となる木材の腐食のリスクを減らします。
・塗膜の補強:上塗りは、中塗りで形成された塗膜を補強し、分厚くすることで防水性能をさらに高めます。
・仕上げと塗り残し防止:上塗りは塗装の最終仕上げとして機能し、何度も塗り重ねることでムラを無くします。
また、中塗りと色を変えることで、塗り残しの見落としも軽減します。

⚫️正しい下塗り方法とは:寿命を延ばす秘訣⚫️
外壁塗装の寿命を延ばすには、適切な下塗り材の選択と正しい塗装方法が不可欠です。
ここでは、その秘訣を解説します。
1.下地の状態に合わせた下塗り材の選択
外壁の状態によって、使用する下塗り材が異なります。
シーラー、フィーラー、プライマーなど、様々な種類の下塗り材があり、それぞれ外壁材の現状に合わせて選ぶ必要があります。
・シーラー
シーラーは、上塗り材が下地に吸い込まれるのを防ぎ、均一に塗膜が形成されるようにする下塗り材です。
特にコンクリートやモルタルの壁面に適しており、塗料の密着性を高めつつ、塗装の品質を長持ちさせます。
また、シーラーは下地が傷んでいる場合にも効果的で、表面の弱い部分を補強し、上塗り塗料の剥がれを防止する役割も持ちます。
・プライマー
プライマーは主に鉄部の下塗り材として使用され、特に金属への密着性を向上させます。
製品によってはサビ止め成分を含むものもあり、金属が腐食しやすい環境での塗装に向いています。
・フィラー
フィラーは、壁面にできた細かいクラック(ひび割れ)や凹凸を埋めるための下塗り材です。
特にモルタル壁のようにクラックが発生しやすい素材には欠かせないもので、表面を滑らかに整えることで、上塗り材が美しく仕上がる効果を発揮します。
2.上塗り塗料に適した下塗り材の使用
上塗りに使用する塗料に合わせて、メーカー推奨の下塗り材を使用することが重要です。
適切な組み合わせにより、塗装の効果が最大限に発揮されます。
3.丁寧な塗装作業
下塗りは塗装工程の中で最も重要な工程の一つです。
いい加減な塗装は、すぐに剥がれる原因となります。
丁寧で経験豊富な業者に依頼することが、外壁塗装の寿命を延ばす鍵となるでしょう。
4.中塗りと上塗りの正しい塗装方法
中塗りと上塗りには、基本的に同じ塗料を使用します。
中塗りを省略することは避け、必ず二回に分けて塗装を行います。
また、塗りムラを防ぐために、中塗りと上塗りは同じ色を使うのが理想的ですが、塗り残しを確認しやすくするために、中塗りと上塗りで色を変える場合もあります。
5.上塗り塗料の種類
・ウレタン樹脂塗料
ウレタン塗料は、塗装箇所を選ばず、木部や鉄部、コンクリートなど様々な素材に対応できる万能塗料です。
扱いやすく柔軟性もあるため、住宅だけでなく幅広い場面で使用されています。
・シリコン樹脂塗料
シリコン塗料は、外壁塗り替え時に最も多く使用される定番塗料で、コストと耐久性のバランスが良い点が特徴です。
また、弾性効果も備えており、ひび割れしにくく、環境変化に対応できる柔軟性があります。
・フッ素樹脂塗料
フッ素塗料は、上塗り塗料の中で最も高い耐久性を持つため、長期的な塗装の維持を求める方に最適な塗料です。
耐候性が非常に優れており、紫外線や雨風に対しても強い保護力を発揮します。
・無機系塗料
無機系塗料は、耐久性と耐候性に優れた塗料で、シリカやセラミックなどの無機質を主成分としています。
このため紫外線や風雨による劣化に強く、長期間にわたり美観を保つことが可能です。
さらに、耐熱性や防汚性、防藻・防カビ性にも優れ、外壁や屋根など外部環境に適した特性を持っています。
ただし、一般的な有機系塗料に比べて価格が高く、塗膜が硬いため柔軟性に欠ける場合があります。
コストと性能のバランスを考えた上で選ぶことが重要です。
・ガイナ塗料
ガイナ塗料は、断熱・遮熱性能に優れた塗料で、セラミック微粒子が熱を反射・放射することで建物内の温度を快適に保ちます。
これにより、夏は涼しく冬は暖かい環境を実現し、省エネルギー効果が期待できます。
さらに、防音性や防汚性も高く、汚れが付きにくいため美観を長期間維持できます。
加えて、防藻・防カビ性も備えており、建物の耐久性を向上させます。
初期費用はやや高めですが、光熱費削減などの効果を考慮すると、長期的には経済的な塗料です。
⚫️まとめ⚫️
本記事では、外壁塗装における下塗りと上塗りの違いや役割、正しい塗装方法について解説しました。
下塗りは塗膜形成や壁材の保護、上塗りは美観と防水性の向上に重要な役割を果たします。
適切な下塗り材の選択と丁寧な塗装作業が、外壁塗装の寿命を延ばす秘訣です。
自分で外壁塗装に挑戦する際は、これらの知識を活かし、家を長期的に保護する美しい仕上がりを目指しましょう。
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!