インタビュー

CHAPTER 02

川上 × 柳舘 × 佐々木

仕事のモットーは
「早く・綺麗に・長持ちさせる」

CHAPTER 02

信頼しているから任せられる

岡 本
(Interviewer)
ー仕事のモットーを教えてください。
川 上 良い仕事をした先に良い未来が待っていると思っていて、昔から口癖のように言っています。実は創業する前に大きな事故に遭って、寝たきりで半年間入院したんです。たくさんある時間の中で考えたのは、何のために生きているのかということ。そこで頭に浮かんだのが、板金の仕事をした時にお客様が喜んでいた顔でした。これからは仕事をもっと極め、人の役に立って認められる人間になりたいと強く思ったんです。会社を始める際にこの想いを伝え、共鳴してくれた同士が集まりました。
佐々木 作業指定のある下請け工事で理想通りの仕事ができない時に、お客様に「ありがとう」と言われても、申し訳なさと悔しい気持ちで素直に喜べなかったよね。
川 上 佐々木はそういう気持ちが特に強いよね。だから仕上がりが綺麗だしスピードも3倍早い。一緒に現場に出ていた頃は技術をよく教えてもらっていました。
柳 舘 追究もすごいんですよ、現状で満足しないというか。情報を収集して、従来の方法に囚われない新しいやり方を常に考えながら行動している。クールに見えるけど仲間思いのサプライズ好きな一面もあって、人を喜ばせるのが好きなタイプだよね。
佐々木 柳舘は本をよく読んでいて学ぶ意欲がすごいよね。お客様との話し方も勉強になるし。
川 上 柳舘は職人あがりの営業だから技術に対する想いも強い。今は現場の方はそれぞれに信頼して任せていて、持ち場に踏み入りすぎないようにしています。私は経営者として地図を作り、道筋を示す役目ですね。
岡 本 ーひとつのやり方にこだわることなく、新しい技術を積極的に取り入れているのですね。
柳 舘 昔からのやり方って固定概念だったり、実は間違っていたりすることも多い。塗料や道具もどんどん新しいものが出ていて、これが絶対というものはないんです。営業部では塗料屋さんと連携して勉強会などにも出向き、良い塗料を常に模索しています。
佐々木 工事に関しては、「まずは試してみること」を大切にしていますね。いろいろな選択肢の中から最適な方法を選んで採用しています。
川 上 弊社では一般的なフラット(平ら)に塗る塗装のほかに、装飾塗装といったデザイン性の高い塗装も行なっています。美術の要素も強いのですが、佐々木はそういった現場でも試行錯誤していろいろ提案してくれるから現場が上手く回る。「これやっておいて」と言われたことだけやるのは作業員。常に改良して作り出していくのが本当の職人だと思っています。

 

岡 本
(Interviewer)
―他社との一番の違いはどこだと思いますか。
川 上 会社の成り立ちを共有しているから、一人ひとりが「自分の会社」だと思う気持ちが強い。やらされているのではなく、自然とお客様のことを一番に考えられるんです。それぞれが自分の頭で考えるので、先を見越した上でお客様にとってベストなご提案ができると思っています。
柳 舘 経営理念もみんなで共有していて、その目標に向かって成長している。例えば「お客様の宝物を守る〜」という理念。塗装や板金だけだとお客様のおうちを守るのは難しいですよね。そこで、現在は大工部門も作りお客様がより安心して暮らせる家づくりを目指しています。
川 上 塗装はいわば家の皮膚で仕上げの部分しか解決できない。みんなで「安心って何だろう」というところから話し合いました。とりあえず見た目だけ美しくしても、根底を解決しないと意味ないですよね。一度の工事で、塗装を軸に板金、建築(大工)まで行えるトリプルブリッドにたどり着きました。
柳 舘 単純に、塗装しかできないとお客様が損してしまうことがあるんです。建築の知識が無いと、塗装工事の後に家に不具合が見つかった場合「あの時一緒にできていれば良かったのに…」となりますよね。足場代だけでも結構な金額になってしまうので…。
川 上 あとは、仕事が終わってからもみんな残ってわいわい話してることが多くて。ITを使って業務の共有はもちろんしているのですが、仕事以外のちょっとしたコミュニケーションを密に取っているのがひとつのものを作る仕事にも活きていると思います。
岡 本 ―お客様と良い関係を築くために心がけているところはありますか。
柳 舘 塗装が終わってからがお付き合いの始まりと考えています。塗料の種類によって保証期間を設け、その間にアフターメンテナンスに伺って不備があれば手直しするという仕組みを作っています。今後もお客様にもっとわかりやすく安心していただける体制を作っていきたいです。

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